粗朶の材料には、サクラ類やカエデ類など落葉広葉樹が使われます。
落葉広葉樹は成長が早く、幹が軽くてしなやかな点で優れています。
また、株立ちといって、ひとつの木の株からたくさんの幹を伸ばすことができるのも特徴のひとつです。
樹木の株元で伐採すると、成長力の旺盛な樹木は、いたるところから新しい幹を伸ばし始めます。
これを数年後に、将来伸ばすもの、間引きするものにわけ手入れをします。
そして7〜10年くらい経つと粗朶に適した大きさの木になるのです。
粗朶の材料として伐採した後は、また樹木の成長力を生かした森づくりを続けていきます。
このように森を順に管理していくと、森全体を傷めないで豊富な森の恵みを得ることができます。
2001年5月
2003年12月
2004年3月
2004年5月
2011年7月
粗朶は再生産可能な自然素材です。
里山の伐採地では春先になると切り株からいっせいに新芽が芽吹き、1年で1.0〜1.5m前後の高さに成長し、7〜10年後には伐採期を迎えて立派な粗朶になります。
粗朶を活用した各種工法は、施工後の地盤変化への順応性などが高く、また生物相が豊かになっていく手助けをします。さらに、周辺の景観上からも好影響を与えています。
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